岩手県と「アマチュア無線による災害時応援協定」を締結
岩手県と「アマチュア無線による災害時応援協定」を締結
平成26年3月10日
JARL岩手県支部は、このたび岩手県と災害対策基本法の基づく「アマチュア無線による災害時応援協定」を締結しました。
アマチュア無線は「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務を行う」ものですが、その規定を置く電波法は「電波の公平且つ能率的な利用を確保することによって、公共の福祉を増進すること」をその目的としています。
岩手県支部では、これまでも平時の活動として、毎年9月に県が行う総合防災訓練等への参加を通じ、情報収集伝達訓練を行っていますが、3年前の震災の教訓を明文化しようと県支部、県総合防災室の両者で協議を重ね、今回の協定締結に至りました。
この協定は、大規模災害が発生し、または発生するおそれがある場合において、県下に13ある登録地域クラブを通じて県支部に寄せられた災害情報を県に提供しようというものです。想定される災害情報は以下の通りです。
(1) 被災地における被害情報
(2) 支援要請・ニーズに係る情報
(3) 避難情報及び避難所情報
(4) 被災地における被害情報
(5) その他、県の災害応急対策に有用な情報
3・11震災後に岩手県が情報通信分野で民間の団体と協定を結ぶのは初めてということです。
また、東北6県において、県とJARL県支部が「災害時応援協定」を締結するのは山形県(平成9年5月締結)、福島県(平成10年3月)に次いで3番目、東日本大震災後は本県が初めてとなります。
なお、平成26年度の岩手県総合防災訓練は、岩手山の噴火災害を想定し、八幡平市、滝沢市、雫石町の3市町で行われます。今回も当該登録地域クラブの協力のもと、訓練に参加する予定ですので、会員各局のご協力をお願いします。
別表(PDF型式 33KB)